8.平均寿命と健康寿命について
data book
1. 平均寿命
「平均寿命」は、0歳の子どもが何年生きられるかを示すものであり、全国・都道府県・市区町村の数値は、厚生労働省が5年ごとに作成する各種生命表で公表されています。
完全生命表 |
都道府県別生命表 |
市区町村別生命表 |
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作成年間隔 |
5年ごと |
5年ごと |
5年ごと |
統計作成の |
国勢調査による日本人人口(確定数)、人口動態統計(確定数)をもとに、精緻なデータ及び計算方法により5年ごとに作成している。 |
国勢調査年を含む前後3年間の人口動態統計(確定数)及び国勢調査による日本人人口(確定数)をもとに、都道府県別に5年ごとに作成している。 |
国勢調査年を含む前後3年間の人口動態統計(確定数)及び国勢調査による日本人人口(確定数)をもとに、市区町村別に5年ごとに作成している。 |
その他 |
全国の状況 |
都道府県の状況 |
市区町村の状況 |
(厚生労働省HP「生命表について」を一部改変)
生命表の詳細はこちら(厚生労働省)
各種生命表のデータはこちら(厚生労働省)
1-1.宮崎県の平均寿命の推移
最新は令和2年(2020年)のデータです。次回は、令和7年(2025年)データを令和9年(2027年)頃公表予定となっております。
宮崎県 |
全国 |
|||
---|---|---|---|---|
男 |
女 |
男 |
女 |
|
S45 |
68.40 | 74.62 | 69.31 | 74.66 |
S50 |
70.75 | 76.77 | 71.73 | 76.89 |
S55 |
72.77 | 78.84 | 73.35 | 78.76 |
S60 |
74.39 | 80.84 | 74.78 | 80.48 |
H2 |
75.45 | 82.30 | 75.92 | 81.90 |
H7 |
76.53 | 83.66 | 76.38 | 82.85 |
H12 |
77.42 | 85.09 | 77.72 | 84.60 |
H17 |
78.62 | 86.11 | 78.56 | 85.52 |
H22 |
79.70 | 86.61 | 79.55 | 86.30 |
H27 |
80.34 | 87.12 | 80.75 | 86.99 |
R2 |
81.15 | 87.60 | 81.56 | 87.71 |
(県)厚生労働省 都道府県別生命表
(全国)厚生労働省 完全生命表
1-2.市町村別平均寿命
市町村別平均寿命を厚生労働省が5年ごとに公表しています。最新は、令和5年5月12日公表の令和2年のデータです。
詳細は、こちらをご覧ください。
2. 健康寿命
平成12年(2000年)に世界保健機関(WHO)が初めて「健康寿命」を提唱しました。健康日本21(第二次)では、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定められています。
平成24年(2012年)に厚生労働省が3つの指標を示しました。いずれも全国値と都道府県値が公表※1~3されています。
※1~3 都道府県別健康寿命(2010~2019年) 自治体が健康寿命を算定することを技術支援するため、研究班の研究成果として、健康寿命の算定方針、算定プログラム等をWEBサイト上(「厚生労働科学研究 健康寿命のページ」)に公表しています。
表1 健康寿命の指標について
健康寿命の指標 |
1. 日常生活に制限のない期間の平均 |
2. 自分が健康であると自覚している期間の平均 |
3. 日常生活動作が自立している期間の平均 |
|
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定義 |
国民生活基礎調査の「あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか」に対して「ない」と回答した人を健康とする |
国民生活基礎調査の「あなたの現在の健康状態はいかがですか」に対して「よい」、「まあよい」または「ふつう」と回答した人を健康とする |
介護保険の要支援1・2、要介護1までの人を健康とする(要介護2~5が不健康)この指標は「平均的自立期間」ともいわれる |
|
その他 |
対象集団は「都道府県」とする |
対象集団は「都道府県」とする |
対象集団は「都道府県」「市町村」とする。市町村データは、宮崎県健康づくり推進センターが算定 |
|
算定結果 |
全国・ 都道府県 |
|||
市町村 |
なし |
なし |
市町村別算定結果をご参照ください |
2-1.厚生労働省における健康寿命の算定
厚生労働省において、令和3年12月20日に平成元年データに基づく都道府県別健康寿命が公表されました。(表1の※2にあたる健康寿命)
健康寿命と平均寿命(宮崎県と全国の比較)
2019年(令和元年)の宮崎県の平均寿命は男性が81.25歳、女性が87.62歳で男女とも全国値と大きな差はありません。
健康寿命は、男性が73.30歳、女性が76.71歳と2016年の健康寿命と比べ延伸傾向であり、男性は全国9位(前回23位)、女性は全国3位(前回25位)と飛躍的な順位となっています。
【データ元】
健康寿命:第16回健康日本21(第2次)推進専門委員会資料 資料3-1「日常生活に制限のない期間の平均」
平均寿命:第16回健康日本21(第2次)推進専門委員会資料 資料3-1「日常生活に制限のない期間の平均」+「日常生活に制限のある期間の平均」の計
健康寿命と平均寿命の推移
宮崎県
2010年(平成22年)に初めて都道府県別健康寿命が算出されて10年経ちました。宮崎県の10年間の健康寿命の変化(2010,2019)は、男性2.24年、女性2.09年と延伸傾向と推定されました。
また、平均寿命と健康寿命の差(日常生活に制限のある期間の平均)は、この10年間で男性0.75年、女性1.21年短縮傾向と推定されました。
【データ元】
健康寿命:第16回健康日本21(第二次)推進専門委員会 資料3-1「日常生活に制限のない期間の平均」
平均寿命:第16回健康日本21(第2次)推進専門委員会 資料3-1「日常生活に制限のない期間の平均」+「日常生活に制限のある期間の平均」の計
全国
全国における10年間の健康寿命の変化(2010、2019)は、男性2.26年、女性1.76年の延伸と推定されました。
また、平均寿命と健康寿命の差(日常生活に制限のある期間の平均)は、この10年間で男性0.75年、女性1.21年短縮と推定されました。
【データ元】
健康寿命:第16回健康日本21(第二次)推進専門委員会 資料3-1「日常生活に制限のない期間の平均」
平均寿命:平成22年完全生命表、平成25/28/令和元年簡易生命表
※ 2019年の全国、都道府県別の健康寿命はこちらに掲載されています
第16回健康日本21(第二次)推進専門委員会 資料(PDF)
2-2.当センターにおける健康寿命の算定
地域別・市町村単位の健康課題を明確化し、健康づくり対策の推進を図るため、厚生労働省が算定する「日常生活動作が自立している期間の平均」と同じ算定方法で算定しています。
2-2-1.算定方法
平成24年度厚生労働科学研究費補助金による「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究班」が定めた「健康寿命の算定方法の指針」及び「健康寿命の算定プログラム」を用いて算定を行いました。
2-2-2.算定の留意点と算定用データ
健康寿命の精度を高めるために、「人口」と「死亡数」は対象年次とその前後を合わせた3年間で算定しています。そのため、最新の健康寿命は約3年前のものとなります。
また、人口規模が小さい市町村(人口12,000人未満)では、わずかな死亡数の違いで数値が大きく変動する可能性が高く、「健康な期間の平均」の精度が低くなります。この精度の低さに伴い、「健康な期間の平均」は高くなったり、低くなったりする可能性があります。この精度の低さに伴う「健康な期間の平均」の解釈の誤りを避けるために、その推定値と95%信頼区間(真の値が95%の信頼度で含まれるものとみなされる区間)をあわせて表示しています。
健康寿命の算定表の注意点
令和元年(2019年)の健康寿命を算定する場合、「宮崎県」は令和元年(2019年)データのみで算定し、「市町村」は2018・2019・2020年の3年分データを用いて算定した。
※「日常生活動作が自立している期間の平均」を算定
県 | 市町村 | |
人口 |
2019年宮崎県統計調査情報データベース |
2018~2020年宮崎県統計調査情報データベース「宮崎県の推計人口と世帯数(年報)」(年齢別人口構成 市町村別)の合計を用いる。 |
データ(1) | データ(2) | |
死亡数 |
2019年衛生統計年報 死亡数(年齢階級・性・市町村別)を用いる。 |
2018~2020年衛生統計年報 死亡数(年齢階級・性・市町村別)の合計を用いる。 |
データ(3) | データ(3) | |
不健康割合の分母 | 2019年宮崎県統計調査情報データベース「宮崎県の推計人口と世帯数(年報)」年齢別人口構成(市町村別)を用いる。県は市町村の積み上げ人口には一致しない。 | |
データ(4) | ||
不健康割合の分子 |
2019年の要介護2~5の認定者数 |
|
データ(5) |
算定用データ
平成 29 年算定用データから出典元が一部変更になりました。年次推移や市町村間の比較の際は考慮したうえでご利用ください。
令和2年健康寿命算定用データ
令和6年3月19日更新
令和元年健康寿命算定用データ
令和5年4月21日更新
平成30年健康寿命算定用データ
令和3年12月10日更新
平成29年健康寿命算定用データ
令和3年3月15日
※ 市町村によってデータ出典元が異なりますので、考慮したうえでご利用ください。
出典元:各市町村介護福祉担当課または厚労省公表データ
平成28年健康寿命算定用データ
平成27年健康寿命算定用データ
平成26年健康寿命算定用データ
- 平成26年健康寿命算定用プログラム(例:宮崎県)
- データ(1)県の人口
- データ(2)市町村の人口
- データ(3)県・市町村の死亡数
- データ(4)県・市町村の不健康割合の分母
- データ(5)県・市町村の不健康割合の分子
平成25年健康寿命算定用データ
令和5年10月16日
平成24年健康寿命算定用データ
令和5年10月16日
平成23年健康寿命算定用データ
令和5年10月16日
平成22年健康寿命算定用データ
- 平成22年健康寿命算定用プログラム(例:宮崎県)
- データ(1)県の人口
- データ(2)市町村の人口
- データ(3)県・市町村の死亡数
- データ(4)県・市町村の不健康割合の分母
- データ(5)県・市町村の不健康割合の分子
2-2-3.算定結果
市町村別結果
0歳、65歳の健康寿命は、毎年公表します。
年齢階級別、マップにつきましては5年毎に作成し、掲載する予定です。次回は令和3年(2022年)を令和6年頃に掲載する予定です。
- 令和2年(シート1:0歳、シート2:65歳)
- 令和元年(シート1:0歳、シート2:65歳)
- 平成30年(シート1:0歳、シート2:65歳)
- 平成29年(シート1:0歳、シート2:65歳)
- 平成28年(シート1:0歳、シート2:65歳)
- 平成27年 ①0歳、65歳(シート1:0歳、シート2:65歳)
②年齢階級別(シート26あり)
③マップ(0歳、65歳) - 平成26年(シート1:0歳、シート2:65歳)
- 平成25年(シート1:0歳、シート2:65歳) (令和5年10月16日更新)
- 平成24年(シート1:0歳、シート2:65歳) (令和5年10月16日更新)
- 平成23年(シート1:0歳、シート2:65歳) (令和5年10月16日更新)
- 平成22年 ①(シート1:0歳、シート2:65歳) (令和5年10月12日更新)
②年齢階級別(シート26あり)
③マップ(65歳)
※① 0歳・65歳の結果を更新しました。更新前のデータはこちらです。
二次医療圏別結果
二次医療圏別結果は、5年毎に作成し、掲載する予定です。次回は令和3年(2022年)を令和6年頃に掲載する予定です。