糖尿病
県民の健康づくりの「現状とポイント」
宮崎県の現状
糖尿病判定異常者の割合
糖尿病の判定異常者(要指導、要医療)の割合は、男女とも50歳代以上で半数以上を占めている。
糖尿病の死亡率
糖尿病の年齢調整死亡率は2015年は男性は全国値より高く、女性は同じであった。都道府県順位では、男性は全国で27番目に高く、女性では17番目に高かった。
BMIの平均値
【成人男性の3人に1人、女性の4人に1人は肥満です!】
成人の男女とも、全国に比べてBMIの平均値が高くなっています。
※肥満者:BMI25以上 BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
【BMIの平均値は、成人男性 全国ワースト3位! 成人女性 全国ワースト2位!】
宮崎県の目標
予防は食事と運動から
知ろう!適正体重 実践!体重コントロール
年に一度は糖尿病チェック
健康づくりのポイント
糖尿病について
糖尿病とは
糖尿病は、インスリンというホルモンの作用不足により血糖値の上昇を抑える働きが低下し高血糖が慢性的に続く病気です。
- 糖尿病(e-ヘルスネット 情報提供)
- 定期的に振り返る「血糖(糖尿病)」スマート・ライフ・プロジェクト(厚生労働省)
- 本当に怖い糖尿病(宮崎県健康づくり協会「サンテ」)
- すべらない糖尿病予防の話(宮崎県健康づくり協会「サンテ」)
メタボリックシンドロームについて
メタボリックシンドローム(内臓脂肪型症候群)とは、内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態のことです。
内臓脂肪が過剰にたまっていると、糖尿病や高血圧症、高脂血症といった生活習慣病を併発しやすくなってしまいます。しかも、「血糖値がちょっと高め」「血圧がちょっと高め」といった、まだ病気とは診断されない予備群でも、併発することで、動脈硬化が急速に進行します。
参照:厚生労働省 基礎知識編 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を知ろう
判断基準はこちら
メタボリックシンドロームは、なぜ注意するの?
内臓脂肪がたまると、脂肪細胞から糖尿病や高血圧症、脂質異常症を引き起こす悪い物質が多く分泌されます。そのため、内臓脂肪型肥満の人の多くは血糖値、血圧、中性脂肪、コレステロール値に異常が出やすくなるのです。
これらの危険因子が多ければ多いほど動脈硬化が進行しやすく脳卒中や心疾患、糖尿病などの疾患を引き起こしやすくなります。
自分の適正体重を知って、自分の体重管理から始めましょう!
朝起きた時、入浴のあと、眠る前など、毎日同じ時間に体重をはかって記録すると、体重を意識するきっかけになります。体重は毎日変化があるので、まずは1週間、時間を決めてはかってみませんか?
BMI(体格指数)判定について
BMI(Body Mass Index)は、身長と体重で算出される体格指数であり、肥満度を測るための国際的な指標です。 日本肥満学会が決めた判定基準では、統計的にもっとも病気にかかりにくいBMI22を標準とし、25以上を肥満として、肥満度を4つの段階に分けています。 BMI は次のような式で求められます。
BMI = あなたの体重(kg) / (身長(m) × 身長(m))
下の窓に身長(cm)を入れ(例:167.8)、次に現在の体重(kg)を入れて(例:56.7)、「計算!」ボタンを押してください。 「BMI」を計算します。
なお、あなたの理想的な体重は、標準体重 = 22 × (身長m)2で求められます。
肥満度の判定基準(日本肥満学会2000)
BMI |
肥満度 |
---|---|
18.5未満 |
低体重(やせ) |
18.5~25未満 |
普通体重 |
25~30未満 |
肥満1度 |
30~35未満 |
肥満2度 |
35~40未満 |
肥満3度 |
40以上 |
肥満4度 |
年齢別にみた目標とするBMIの範囲
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」の報告では、目標とするBMIの範囲を年齢ごとに示しています。
(出典:日本人の食事摂取基準(2020年版))
働き盛りの年齢では、メタボリックシンドロームや肥満、糖尿病などの生活習慣病予防が重要となります。
一方で、65歳以上の高齢者ではタンパク質を中心とした栄養不足により筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下する「フレイル」(虚弱)が問題となっています。つまり、ライフステージによって生活習慣病予防やフレイル予防と重視する課題が変化していることがわかります。なお、高齢者ではフレイル予防だけでなく、生活習慣病予防にも配慮しているので当面の目標としています。
高血糖の予防法
体重の減量(肥満の場合)
肥満の場合は、減量が大切です。内臓脂肪が多くなると、インスリンの働きが悪くなり、血糖値が上がります。
食事編
食事の摂りすぎも血糖値が上がりやすい要因です。自分の体格や毎日の活動量に必要なエネルギー量に合わせて、栄養バランスのとれた食事をとることがとても重要です。
野菜から食べる「食べる順番」を変えるだけで、食後の血糖値の上昇を緩やかにすることができます。下の図は、糖尿病患者における食品の摂取順序の違いによる血糖値の変動です。
食べる順番を「野菜→主菜(タンパク質)→主食(炭水化物)」の順に摂取すると血糖値の上昇を抑えられたという結果が出ています。
運動編
定期的な運動は、血液中の血糖を消費するだけでなく、内臓脂肪を減らします。なかでもウォーキングなどの有酸素運動は、内臓脂肪を減らして、インスリンの働きを高める効果があります。
また、人間のエネルギー消費量の割合を見ると、日常生活でのこまめな動きが大きな割合を占めています。運動する時間がなかったり、苦手な人はこまめに動くことを心がけましょう。
禁煙
喫煙者は糖尿病にかかりやすいといわれています。喫煙によって交感神経の働きが高くなり血糖値が上がるうえに、インスリンの効きが悪くなるためなど考えられています。また、喫煙者が糖尿病にかかると、非喫煙者と比べて脳梗塞や心筋梗塞で命をおとすリスクが約1.5~3倍も高くなります。
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