宮崎県市町村健康づくり推進員等育成事業
workshop・report
宮崎県市町村健康づくり推進員等育成事業
令和5年度宮崎県市町村健康づくり推進員等研修会を開催しました
■日 時:令和5年9月28日(木) 午後1時15分から午後3時30分まで
■会 場:宮崎市民文化ホール
■対象者:市町村の健康づくり推進員等の地域の健康づくり活動に携わる者
■参加者数:208名
■開催方法:ハイブリッド型(会場参加・オンライン参加の併用)
■内 容:
当研修会は、県委託事業として市町村の健康づくり推進員等の地域の健康づくり活動に携わる者を対象に、さらなる健康長寿社会づくりの推進を目的に開催しました。今回は、人と人とのつながりが健康寿命の延伸に寄与するのではないかという研究に取り組まれている筑波大学の辻先生にご講演していただきました。事例発表は、「宮崎県地域づくり顕彰」において「地域づくり優秀賞」を今年度受賞された「ばぁばの知恵袋さくら」の末永代表にお願いしました。
講演 地域への"参加"と"つながり"づくりで健康長寿
講師 国立大学法人筑波大学体育系 助教 辻 大士氏(辻先生の「辻」は「一点のしんにょう」です)
小学校区程の広さの地域数346か所を対象に約4万人を調査した結果から、運動グループ参加割合(月1回以上)が多い場合、そこに暮らしているだけで(自分は運動していなくても)認知症になるリスクが8%減であることが分かった。なぜ、このようなことがおきるのか。キーワードは「ソーシャルキャピタル」、人と人とのつながりが豊富であり、助けあいや協調行動が盛んであることが要因だと考えられるそうです。「健康に良い行動が伝染しやすい」、「健康に良い雰囲気が醸成される」、「健康に良い環境が整備される」ということがあるので、結果的に認知症のリスクが減っているのではないかと最新の研究についてのご講演でした。参加された方からは、「地域での役割は大変さもあるけれど、認知症リスク減になると聞いて、これからも頑張ろうと思いました」といった感想をいただきました。
事例発表 地域を元気に!「ばぁばの知恵袋さくら」の活動について
発表者 ばぁばの知恵袋さくら 代表 末永 陽子氏
都城市石山地区に住む主婦が集まり、更年期障害を乗り越えるために自分たちの好きなことを月1回行う会としてスタート。郷土料理や竹灯籠作りなどアグリツーリズムを展開し、子ども食堂や高齢者のサロンなど、「出来ることを出来る人が出来る分だけ」を合言葉に地域の困りごと解決の活動や地域を盛り上げる活動をされています。「自分が楽しくやっていくことが大切だと思います。人と人との和がいかに大切か。先生の講演とつながっていると思います」といった感想をいただきました。
令和4年 度宮崎県市町村健康づくり推進員等研修会を開催しました
■日 時:令和4年9月16日(金) 午後1時25分から午後3時30分まで
■会 場:メディキット県民文化センター
■対象者:市町村の健康づくり推進員等の地域の健康づくり活動に携わる者
■参加者数:123名
■開催方法:集合研修(講演Ⅱのみオンライン形式)
■内 容:
当研修会は、県委託事業として市町村の健康づくり推進員等の地域の健康づくり活動に携わる者を対象に、さらなる健康長寿社会づくりの推進を目的に開催しました。今回は、高齢者の認知機能やメンタルヘルスの向上に低強度運動(スローエアロビック)とヒアリングフレイルという新しい概念について2名の講師に、ご講演いただきました。また、孤立を防ぐために皆が集える居場所「茶飲ん場」を開設した経緯等を事例発表していただきました。
講演Ⅰ 軽体操で脳の健康づくり
講師 公益財団法人明治安田厚生事業団 体力医学研究所 研究員 兵頭和樹氏
運動が認知機能に与える効果をご講義いただきました。軽運動:スローエアロビックの紹介では、実技を交え、分かりやすく説明させていただきました。また、コロナ禍におけるスローエアロビックのオンライン運動教室について紹介していただきました。参加者の皆様もぜひ、自分たちの地域で実践して取り組みたいととても意欲的な感想をくださいました。
講演Ⅱ ヒアリングフレイル予防と健康聴寿社会への取組
講師 NPO法人ユニバーサル・サウンドデザイン協会 理事長 中石 真一路氏
ヒアリングフレイルとは「聴覚機能の衰え」つまり難聴を意味するとともに、難聴によって周囲の関わり合いが大きく変化し、フレイルに陥ることも含んでいます。東京都豊島区では、認知症予防の観点から全国で初めて、医療者以外の職員がアプリを活用した耳の簡易チェックを実施し、フレイルや認知症予防事業として令和3年開始しています。「ヒアリングフレイル」という言葉を初めて聞く参加者も多かったようですが、「耳」は自分自身にとっても身近なテーマであるため、難聴と認知症の関係はとても興味深い内容となりました。
事例発表 茶飲ん場の運営について
発表者 NPO法人 こばやしハートム代表理事 尾崎 幸廣氏
自殺対策の一環として「1日に30人と話そう会」を民間人20人で立ち上げ、この活動の中で多くの方が「話す場所」を求めていることに気づき、「茶飲ん場」を設立。現在、8箇所の茶飲ん場を開設し、それぞれの地区の実情に合わせた内容で開催している。参加者からは、「このような活動が自分の地区や県内全体に広がるといいと思う」という感想をいただきました。
令和3年度 宮崎県市町村健康づくり推進員等研修会を開催しました
■日時:令和3年9月24日(金) 午後1時25分から午後3時30分まで
■会場:メディキット県民文化センター
■対象者:市町村の健康づくり推進員等の地域の健康づくり活動に携わる者
■参加者数:54名
■内容:
今回は、これまで講演テーマとしてあまり扱ったことのない「口腔」に着目した講演及び企業による健康づくりの取り組みについての事例発表の構成とした。
当初は、県外講師に来場してもらう予定でしたが、新型コロナウィルス感染症拡大の影響により、講演Ⅰはオンライン(Zoom)での講演とし、事例発表者と受講者は、会場で開催した。
宮崎市が新型コロナ感染症まん延防止重点措置の対象となっていたことから、受講者は計54名であった。
講演Ⅰ お口の健康と健康長寿~元気な歯で美味しく楽しく~
講師 女子栄養大学 栄養学部 地域保健・老年学研究室
教授 新開 省二氏
健康長寿の延伸には、「心身機能構造」「活動」「社会参加」の3つが揃っていることが大切であり、運動、食事についてのポイントについての説明をいただいた。また、美味しく食べる為には、、口の健康が大事であり、しっかり噛める咀嚼力を維持するためのトレーニングなどについてご講演いただいた。
● 事例発表 「健康&UMK」~私たちの健康への取り組み~
発表者 株式会社テレビ宮崎 経営推進本部総務局
CSR推進部 副部長 百野 由希子氏
事例発表では、UMKでの健康経営の取り組み内容やSDGs宣言に基づく健康づくりの取り組み内容について発表をいただいた。従業員の健康診断の受診率や、精密検査受診率についても説明があり、組織全体で受診率アップについて取り組んでいることや、従業員の健康に関するアンケート結果から健康課題を抽出し、それに基づいた取り組みを実施している内容について発表いただいた。