宮崎県民の健やかな生活づくりを応援します 宮崎県健康づくり推進センター

  • 文字サイズ
  • 背景色変更

食生活改善推進員育成事業
workshop・report

食生活改善推進員育成事業

令和6年度 食生活改善推進員研修会

■日時:令和6年6月17日(水) 午後2時から3時30分まで
■会場:宮崎市民文化ホール
■対象者:宮崎県食生活改善推進協議会会員と各市町村・保健所の担当者
■参加者数:299名
■内容:講演 歯科から全身の健康を考える ~オーラルフレイルを知ろう~
               講師 一般社団法人宮崎県歯科医師会理事
               弓場歯科医院 院長 弓場 光泰 氏

 歯科医師である弓場氏に講師をお願いし、口腔の意義・役割についてご講演いただいた。写真やイラストなどを多用し、分かりやすい内容で参加者からも大変好評だった。
 口腔の機能についての内容から講演が始まり、口腔の機能は、咀嚼(摂食)・嚥下・発語・唾液・味覚に大別ができ、発語は、舌の動きや歯並びが影響し、唾液のパワーは近年見直されている。(唾液には抗菌作用があり、唾液が不足すると口腔内が不衛生になる)
う蝕(うしょく:虫歯のこと)は原因菌が糖分を代謝することによって発生する酸によって歯が脱灰(溶ける)科学的な現象であり、酸に強い歯を作ることが大切である。フッ化物の配合されている歯磨き粉を使用することを勧められた。
 日本人は口を動かさない文化なのでオーラルフレイルの危険性が高い。口腔機能の低下は些細なことで始まり気付かないことも多い。口・舌の動き、噛む力・舌の力、飲み込むパワーなどが大切とも話していただいた。
 最後に「歯科疾患のほとんどは治りません。予防がベストです。」の言葉で講演を締めくくられた。

kouen.png

令和5年度 食生活改善推進員研修会

■日時:令和5年5月31日(水)午後1時から3時まで
■会場:メディキット県民文化センター
■対象者:宮崎県食生活改善推進協議会の会員と各市町村の事務局担当者
■参加者数:330名
■内容:講演 「この人の話を聴いてみたい!」と思っていただく印象UP術
             講師 オフィスあかの 代表 赤野 千恵 氏

 接遇インストラクターである赤野氏に、いろいろな方とお話をする機会の多い食生活改善推進員へコミュニケーション力の向上を目的にご講演いただいた。会場の座席で行えるワークを数多く取り入れ、参加者が飽きることなく、あっという間に時間が過ぎた講演だった。
 まずはペアでワークを行い、固定観念をなくし、きっとこうだろうをやめることが大事である事を話された。第1印象についての内容では、クレームを引き寄せてしまう人、第1印象が決まってしまうまでの時間、印象・身だしなみ等についての説明があった。ワークを取り入れながら、口角を上げると好感が持て、目元より口元が大切なこと。手鏡を使って笑顔に見える口角の上げ方、ジェスチャーなどの話もあった。笑顔で声のトーンが上る事やふわっとした布のイメージを持ちながら対応すると印象がよくなるという話もしていただいた。
 質疑・応答でも積極的に質問があり、「愛想の悪い人への接し方」、「年齢と共に声が低くなり、怒っているように聞こえる」等の対処法も丁寧に回答していただけた。

syokai.png

令和4年度 食生活改善推進員研修会

■日時:令和4年6月1日(水) 午後1時から3時まで

■会場:メディキット県民文化センター

■対象者:宮崎県食生活改善推進協議会の会員と各市町村の事務局担当者

■参加者数:239名

■内容:

 昨年度の研修会終了後のアンケートに災害対策についての講話の要望があり、本年度の講演のテーマは「防災・災害時の活動」とし、2名の講師の方にご講話いただいた。

 講演Ⅰ 重点受援県のボランティア ~私が動かなければ誰も動けない~

       講師 宮崎県立日南病院

       防災士 災害派遣医療チーム(DMAT) 服部 さと美氏 

 内閣府が策定する「具体計画が想定する南海トラフ巨大地震」では全国で指定された10の「重点受援県」に宮崎県は指定されている。被災後のプッシュ型支援のタイムライン(イメージ)が細かく策定(ボランティアを受け入れるのにも準備が必要)されており、プル型支援は次々に送られてくる支援をどうさばくかが課題となる。災害弱者としての目線が必要であり、特に女性ならではの目線が大事である。ボランティア活動は相手のルールに必ず従い、支援する側の倫理的配慮が必要などのご講演をいただいた。

kouen.png

 講演Ⅱ 栄養士会における災害支援活動
       講師 公益社団法人 宮崎県栄養士会副会長
       公益社団法人 日本栄養士会 災害支援チームリーダー  日高 知子氏 

 阪神淡路大震災後、備蓄やボランティアを考えるようになり、日本栄養士会は東日本大震災を機に支援活動が始まった。当初、被災地の望む活動ができず、支援活動を見直すきっかけとなり、日本栄養士会災害支援栄養士(JDA-DAT)の養成が行われるようになった。熊本地震の災害支援活動はカウンターパート方式で行った。食事の支援を行うには、まず、トイレの設置が大切である(トイレを利用しないために水分を制限し、体調を崩す高齢者が多い)。トイレを作る練習も必要。支援物資が山積みにされ、必要なものが取り出せない。仕分けする人も大切である。宮崎県災害時行政栄養士活動マニュアルに食生活改善推進員の連携も明記されている。各市町村協議会で確認をして欲しいなどの講演内容であった。

kouen2.png

TOP